『睡眠専門医が教える!子どもが朝起きなくなったときに、親子で読む本』【渥美正彦】早起きへの認識がひっくり返りました【本の感想】

子どもに読んでほしい本

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こんにちは。早朝のひとり時間を愛するしーばです。

子どもが朝起きて学校に行けない。

起きるのがつらいって言ってるけど、どうしたら……

子どもの睡眠へのアプローチだけでなく、「起きられない理由」や「頑張っても起きられない」時の対応が学べる本を読んでみませんか?

今回紹介する本は渥美正彦著の『睡眠専門医が教える!子どもが朝起きなくなったときに、親子で読む本』です。(2021年出版)

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この本がおすすめな人

  • 子どもが朝起きられなくなって悩んでいる方
  • 会話形式で読みやすい睡眠の本を探している方
  • 朝起きられない子どもへのアプローチ法を知りたい方
  • 睡眠のしくみや必要な睡眠時間、体内時計について知りたい方
  • 睡眠について悩んでおり、受診するべき診療科を知りたい方

著者プロフィール

医療法人上島医院・院長
睡眠医療認定医、精神科専門医

大阪南部で初の睡眠障害専門外来を開設、睡眠障害全般の診療を行われています。

2017年からYouTubeチャンネル「睡眠専門医渥美正彦のひこちゃんねる」を運営。

内容ポイント

本書は、睡眠の専門医である著者が、「朝起きること」や「睡眠のしくみ」について解説した本です。

睡眠の専門医は、たった546人(2021年4月時点)しかいないとのこと!

ちなみにお医者さんは32万人ほどいるそうです。

著者である先生・高校生のMちゃん・その母親との会話で書かれている部分が多く、読みやすい本でした。

基本的なことから丁寧に学べます

本書の内容を、以下にまとめます。

  • 睡眠の基本的な知識
  • 発達障害と睡眠の関係
  • 起きやすくするための取り組み(具体的に)
  • 「起きられない」の背景にある心の問題
  • 「起きられない」に合わせた無理のない進路選択について

まずは、知って驚いた睡眠の知識について紹介します。

この前提があるのとないのとでは、子どもへの接し方がまるで変わってきそうです

本書で学んだ「知らなかった睡眠のホント」

「必要な睡眠時間、多少の個人差はありますが、高校生では8時間から9時間です」

7時間未満の睡眠では脳はちゃんと働きません。たくさん勉強しなくてはいけないのに、肝心の脳がフル回転できない――つまり、勉強の効率が悪くなるということです」

高校生が8時間寝ようと思うと、22時に寝て6時に起きる感じで?これだけ寝てる高校生っているんですかねー( ̄▽ ̄;)

ちなみに大人の適正な睡眠時間は7~9時間とのこと。

この時間を確保するのは、けっこう厳しいのではないでしょうか

本書ではその他の年齢についても、適正な睡眠時間が解説されています。

幼稚園や保育園に通う3~5歳の適正な睡眠時間は、10~13時間。
小学生くらい(6~13歳)だと9~11時間だそうです。

うちの子ども(5歳と3歳)は、20時半に寝て7時起きなので、10時間半…

早寝って大事だよなーと思ってかなり頑張ってるんですが、ギリギリでした(;´∀`)

さらにもう1つ、衝撃的だった睡眠の知識を取り上げます。

「10代にとって、早寝早起きは身体によくないからね」

「10代は遅寝遅起きになるようになっているんです。体に合わない早寝早起きを無理に続けたせいで、体調を崩すケースも珍しくないんです」

本書では、遅寝遅起きのピークについても解説されています。

  • 女性の場合:19.5歳
  • 男性の場合:21歳ぐらい

つまり、この年齢に至るまでは、起きるのが遅くなっていくとのこと。

「学校の始業時間は朝8時半以降が望ましい」という声明を、アメリカの小児学会では出しているそうです

学生時代の、「朝起きるのがつらい…」というのは、ある意味当たり前だったんですね!

「10代の子たちは体が起きたい時間と、起きなきゃいけない時間がズレている。それは、みんな同じです」

「そのズレをなんとかあわせている子も多いけれど、Mちゃんみたいに、なかなかズレを修正できない子もたくさんいます。」

このことを知っていれば、毎日朝起きて学校に行っている子どもに、もっと優しくできるかも…

「朝起きること」と「本当にやりたいこと」

最後に本書で印象に残った部分をひとつ、紹介しておきます。

起きる時間のズレを直す(朝早く起きる)のに苦戦しているMちゃん。
そのMちゃんに対して、著者である先生は以下のように声をかけています。

Mちゃんは真面目で頑張り屋さんだから、ズレを直そうと一生懸命頑張ってくれてる。でも、頑張りすぎて、力尽きちゃったり、他のことをする余力がなくなるのもよくないと思うんだ

「Mちゃんが一番やりたいことは、早起きしないとできないことなのか、遅く起きてもできることなのか考えて欲しかったんだ」

本書でMちゃんは、友達と一緒に卒業したいという思いを伝えています

同じ学校で絶対に卒業したいのであれば、早起きを頑張るのもあり。けれども、留年せずに同じ時期に卒業したいのであれば、転校するという選択肢もあるそうです。

定時制や通信制高校であれば、遅く起きる子でも通いやすい時間に始業しているところも。

「起きたい時間と起きなきゃいけない時間が近ければ、それだけ負担も少なくなります。その分、本当にやりたいことに時間も力も使えるようになるわけですね」

高校生の子にとって、みんなが通っている学校に行けない、というのはけっこうなストレスですよね(-_-;)

ここで先生は次のように述べています

「そもそも“早く起きられるように”するのは、Mちゃんが遅く起きることを辛く感じてるからであって、他でもない自分のためです。朝ちゃんと起きて、みんなと一緒にちゃんと学校に行く、この“ちゃんと”がストレスになって、余計に辛くなるんであれば、その“ちゃんと”を切り捨てちゃってもよい」

歯を食いしばるぐらい頑張る必要はない、ということです。
無理ない程度に、そこそこ頑張る、でいいんです。

せっかく治療に通ってきていただいている人に、これを言ったら元も子もないかもしれませんが、遅寝遅起きでも人生何とかなります」

早く起きるのが苦手な体質な子は、学校生活を送る上で、ほかの子よりもいろんなことを考え、時には決断しなければならないのかも。

でも、それを早いうちに考えられるのは、長い目で見るとプラスになるんじゃないかなあ…自分の人生を深掘りできると思いますし

感想:睡眠に対する考えが深められる本でした

「朝起きること」をさまざまな角度から考えられる本でした

「何が何でも早起きして学校に行く」
「どうにかして起きられないのを解決する」

そういった視点だけでなく、「どうして起きられないのか」「起きるのが本当に負担な時にはどうすればよいのか」といった内容まで知ることができる本です。

子どもの「睡眠」「朝起きること」に困っていない方にも読んでほしい本です。

中高生であれば、子ども自身でも読める内容だと思いますよ(*^^*)

今回紹介した本
タイトル:睡眠専門医が教える!子どもが朝起きなくなったときに、親子で読む本
著者:渥美正彦

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