『最高の体調』【鈴木祐】読みました【本の感想】

体調管理に関する本

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毎日元気で健康的に過ごしたいと思うけど、なにをどう気をつけたらいいんだろう?

心身の健康を保つ情報がまとめられた本がおすすめです。コスパの良い方法や優先順位の高い方法についても解説されていますよ

今回紹介する本は鈴木祐著の『最高の体調』です。(2018年出版)

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この本がおすすめな人

  • 化学的な根拠にもとづく体調管理を知りたい方
  • コスパの良い健康法を知りたい方
  • 心身の問題をトータルで解決できる本を探している方
  • とりあえず日々の不調に悩んでいて、できることから取り組みたい方
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著者プロフィール

サイエンスライター
慶応義塾大学SFC

10万本の科学論文の読破・600人を超える海外の学者や専門医へインタビューを重ね、書籍や雑誌を執筆されています。

内容ポイント

人によって抱える日々の不満や不調(感情がコントロールできない、常に体調が不良など)のレベルはさまざま。

本書はこういった問題に総合的にアプローチできる考え方や、実践方法がまとめられた本です

考え方の鍵

「文明病」

「文明病」とは、近代社会の変化によって引き起こされる、現代に特有の病気や症状を意味します。

文明病の例としては、肥満、うつ病などの心のトラブル、集中力の低下、疲れやすさ、不眠などが挙げられます。

「人類の進化」「現代のミスマッチ」を明らかにすると、文明病に起因する不要な苦しみを減らす方法がみえてくるそうです。

本書では文明病を引き起こす要素を「炎症」「不安」の2つに分類しています

「炎症」と「不安」の2つの要素を解決するために、項目別のアプローチが述べられています。

炎症:項目別のアプローチ
  • 「腸」
  • 「環境」
  • 「ストレス」

「腸」・「環境」・「ストレス」の項目ごとに、実践ガイドが書かれています。科学的エビデンスや論文結果の例も解説されており、納得して取り組むことができると思います。

不安:項目別のアプローチ
  • 「価値」
  • 「死」
  • 「遊び」

目標の目安となる行動、かけるべき時間なども書かれているのがポイントです。自分に合っているか、効果があるのかどうかも振り返ることができるのでは?

本書では多くの項目がありますが、ここでは特に気になった2点を取り上げます

友人(人間関係)について

友人(人間関係)がヒトに大きな影響を与えそうなのは直感的に分かりますが、実際にデータによっても証明されているそうです

31万人分のデータから人間の寿命を延ばす要素を抜き出したところ、「良好な社会関係」の影響がずば抜けて大きかったそうです。さらに孤独だった人に友だちができると、寿命が最大で15年延びる傾向がみられました。

そう言われても、友だちつくるの苦手だわ…と思う方も多いのではないかと(私もです( ̄▽ ̄;)

本書では以下のように述べられています。

もともと私たちの脳が、見知らぬ他人とうまく人間関係を作れるように設計されていないからです。

(中略)

人間は数百万年前から小さな集団のなかだけで生きてきました。
まったくの他人と交流することは滅多になく、周囲には家族か顔見知りしか存在しません。

このような状況で必要なのは、内側に向けた対人スキルだけです。
家族や友人のように自分に好意を持っている相手との仲さえ深めればよく、それ以外のコミュニケーションは基本的に不要です。

つまり、私たちの頭には、そもそも外向きのコミュニケーション回路が備わっていません

それでも人間関係を築かないわけにはいきませんよね。

本書では人間関係を築く時のポイントが3つ解説されています。

意識すべきポイント3つ
  • 時間
  • 同期
  • 互恵

良好な友人関係を保つために必要なものは、「一緒に過ごす時間の長さ」です。

親密な会話を交わしたり、一緒にイベントに参加したりせずとも、シンプルに相手の顔を見る回数が増えただけでも2人の仲は自動的に深まっていくわけです。

相手と共にする時間の目安についても書かれているのがポイント!

平均200時間ほどコミュニケーションを続けていけば、たいていの人とは深い仲になれるという研究結果が出ているそうです。

それとは逆にどんなに会話が弾んでも、接触時間が50時間くらいでは友情は深まりにくいとのこと。

新しく知り合いになった人と、いきなり仲良くなれないのも無理ないのかも…。焦らず頑張る気になれると思いました

他の2つのポイントである「同期」と「互恵」は以下のような内容です。

「同期」

全員が近い場所で、同じタイミングで同じ行動をすること。

その行動は、合唱やラジオ体操などなんでも良いそうです。

「互恵」

相手に利益を与えること

財力や特技などで相手に貢献するのではなく、最強の贈り物は「信頼」です。
自分の悩みを相談したり、秘密を打ち明けたりする行為によって、「あなたを信頼している」と伝えることができるそうです。

畏敬について

続いて個人的に気になった項目の2点目、「畏敬」について紹介します。

とりあえず私は「畏敬」ってどんな感情だったっけ?と思ったので、まずはそこから紹介します

心理学でいう「畏敬」

自分の理解を超えるような対象に触れた際にわきあがる、鳥肌が立つような感情

  • 壮大なオーロラを目の当たりにしたとき
  • オリンピックランナーが新記録を出す瞬間を見とき
  • まったく新しい発想のアートに触れたとき

こういったときに、心の底からすごいと感嘆できれば、「畏敬」の念をもつと考えて良いそうです。

ある研究では、「畏敬」の感情を体験した回数が多いほど、心理的な不安や体内の炎症レベルが低いという結果が出ています。

研究チームは以下のように述べました。

畏敬の念には、炎症物質を適切なレベルに保つ作用がある。

自然のなかを歩いたり、素晴らしいアートに触れたりといった活動は、いずれもポジティブな感情を引き起こし、健康や長寿に大きな影響を持つ

本書では、畏敬の感情を引き起こしやすいポイントとして、自然・アート・偉人の3つが挙げられています。

しかし個人の感性によって、その対象は大きく変わるそうです。

人によっては、風に舞うビニール袋、赤ちゃんの笑い声、深夜の誰もいない町の光景などに畏敬を感じるケースもあるかもしれません。
いずれにせよ、畏敬の種はそこらじゅうに転がっています

この話を聞いた後に子どもと散歩に出たりすると、何気ない景色の見方が変わってくる??

心身にゆとりというか、感情に振れ幅を起こせる余裕というか、なんかいろいろなものに感動できるメンタルもちたいですねー(;´∀`)

感想:ベースになる考え方をもって体調管理ができそう

体調管理に関する知見が幅広くまとめられている本でした。

進化論をベースに解説されており、「軸になる考え」をもって体調管理に取り組んでいけそう!

費用対効果や優先順位の高い行動について書かれているのもポイント。「この行動だけならやってみようかな」という気になる本です。

本書では己の価値観について見直せる評価方法も解説されています。

私たちはいつも死の不安をやりくりしながら生きているという事実

この一節にはドキッとさせられました。逆に考えると、不安がなくなるということはないんだな、と。

みな不安を抱えているのが当たり前という風に思うと、少し負担感が減るような気もしました。

無理に不安をなくそうとしなくてもよい、と肯定的に捉えられそうです。

今回紹介した本
タイトル:最高の体調
著者:鈴木祐

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